朱に交われば赤くなる

私が入学したのはスポーツ強豪校、運動系の部活に所属する生徒は学生寮に入らなくてはならない。

生徒を学生寮に入れるのは逃げ出せないようにするため、毎年数人の生徒が学生寮からの脱出をはかり大怪我をしている。

スポーツ強豪校なのは練習がメッチャハードだから、起床したらグラウンドを10周走る、それを終えないと朝食を取れない。

朝食を終えたら校舎に移動、そして15時まで教室で勉強をするのだが、練習で体がバテバテなため殆どの生徒は授業中に寝ている。

寝ていると、「おい起きろ!」、私を起こすのは良く聞く声だったため、一瞬にして目が覚めた。

私を起こしたのは部活の監督さん、スポーツ強豪校では校長先生より部活の監督さんのほうが格上、部活の監督さんに起こされた私は直立不動。

監督さん、「朝、何周走った?」

私、「・・・10周です」

監督さんは、学生寮を出てからグラウンドを走り終えるまでの私をずっと見ていたらしく、ウソを付いた私はボコボコに殴られた。

現在なら教育者が生徒に暴力を振るえば問題になるが、私が学生だった頃は体罰が容認されていたため、ボコられるのは日常茶飯事。

翌朝、学生寮で同じ部屋で暮らすA君が起こしてくれた。

A君、「遅れると、また、ヤラれるぞ」

監督さんにボコられるのは分かっているのだが、私は朝がメッチャ弱い。

大人になって分かったことだが、私は血圧が人より低い、そのため、起きるのが苦手。

しかし、スポーツ強豪校では、すべての失敗は気のたるみにされるため、血圧がどうのは言い訳にならない。

起きるのが人より遅れると、私がグラウンド10周を走り終える頃には、他の生徒は朝食を終えており、私1人だけ朝食が食べられなかった。

起きるのが苦手だと、朝食より睡眠のほうが大事、しかし、朝食を抜くと1日元気がなく、部活中はミスばかり。

部活をしたくてスポーツ強豪校に入ったため、朝食が取れないでは話にならない。朝食を取るには、グラウンドを走るのを減らすしかなかった。

A君、「サボったのが監督さんにバレたら、また、ヤラれるぞ」

A君は私のことだけを心配してくれたのではない、スポーツ強豪校では連帯責が当たり前のため、私がボコられる時は他の部員も連帯してボコられる。

監督さんにボコられたくないA君らは、私に協力してくれた。

部員が着ているユニフォームは皆同じ、顔を見られるとバレるのだが、A君らは私をマネて全員丸坊主頭になってくれた、夏になると日焼けをするため、監督さんは誰が誰なのか分からないのだろう、朝、見に来なくなった。

誰が誰だか分からなければ、誰が何周走ったかは分からない、朝起きれない私でも皆の協力で朝食を取れるようになった。

私が朝食を取れるようになったのはグラウンドを全く走ってないから、それでは体力が付かず、部活で優秀な成績を残すことは出来なかった。

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